壁新聞A wall newspaper
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http://www.m-land.co.jp/20140627close_info.html
秋葉原に初めて行ったのは高校の時、ゲームのセレクター(RGBの)を買う目的だったと思う。 その時はあまり、周辺のお店もわからなくて、さっさと引き上げたのだけれど。 その後大学に入って、ゲーム好きな友人達と行ったのが、本当の意味で秋葉原をじっくり周った初めての日だった。 総武線?の橋の下にあるそのお店に初めて入った時の驚きと興奮は、今でもまだ覚えてる。 当時はゲーム産業も勢いがあったので、勿論実家にいた自分自身の地元にもゲームショップはあったのだけれど、 そのお店は、その地元のお店とは違っていた。見たこともないソフト、見たことあるソフトも、地元よりずっと安い 値段で並んでいた。一瞬でそのお店の虜になったけども、当時の実家から秋葉原は1時間半程度、今にしてみれば大して 遠くなかったけど、出不精だったのと、3年次以降は1人暮らしのために無駄な出費を抑えていたこともあり、 その後、秋葉原に行くのは数ヶ月から半年に1回ぐらいだった。ただその度、この橋の下のお店には必ず行っていた。 月曜日が色々なゲームショップの休日と知ったのは、ちょうどその頃。 そして社会人になり、秋葉原から一本で行ける場所で1人暮らしを始めるようになり、秋葉原には行く頻度が増えた。
当時は、電気街側に個人経営、チェーン含めて複数のゲームショップがあり、一通り眺めて見て回ると、数時間はかかった。
よくわからない店なども店の隅に中古ゲームコーナーがあり、当時、1990年代後半から2000年代前半、PS2が出て数年は PCの街から、ゲームの街になっていた時季だった。 今でも定期的に会う大学の同期がいるのだけれど、彼らと集まる時はよく秋葉原だった。 昼過ぎに集まって、一通りゲームショップを見て回ると、日が沈みかけていたものだった。 そのうち、仕事は忙しくなり、自由に遣えるお金は増えたが、比例して時間的余裕もなくなった。 ただ、逆にそれが幸い?して、品川方面で働いていた時は徹夜して明けて昼頃帰る時は、ちょっと顔を出して ゲームショップを眺めるのがささやかなストレス発散になっていた。 が、2000年代中盤以降、PS3が出て以降、少しずつゲーム業界も、秋葉原という街も変わっていった。 成長を続けてきたゲーム業界が段々と頭打ちに、それとは別にネット通販の一般化。店頭小売は段々不利へと変わっていっているのは、専門家ではない俺でもわかった。 まず、片手間でゲームをやっていたような店がゲームの扱いを止めたり、店を閉めたりした。 チェーンも秋葉原内に複数あった店舗を統合させるようになった。ヨドバシカメラもできた。(今軽く調べたら、2005年の9月開店だった。そういえば、前の会社の職場で話してたの思い出した) BOOK OFFなどの大型チェーンができたりもしたのだけれど、個人経営の、入ってみて値段がわからない楽しみ、みたいなものは値段一律のチェーンでは、あの初めてメディアランドに行った時の興奮は味わえなかった。勿論、相応に年を取った、ということもあるのだけれど。 段々、一周するのにかかる時間は減っていった。それでも幾つかのゲーム専門ショップは元気に営業を続けていた。メッセサンオー、メディアランド、トキワ無線。この3件が、その興奮をまだ味あわせてくれるお気に入りで、それは嬉しかったが、もし、これらの店も、、、と思うとなんともいえない気持ちになった。 そして、確実にそれはやってきた。1件、また1件と有名どころが閉店、もしくは統合などで数を減らしていった。 メッセサンオーがトレーダーに統合され、そして、メディアランドがGEOに売却のニュース。売却後も店舗は残っていたのだけれど、いよいよ先週末、看板がGEOに変わっていた。 トキワ無線は細々と続けてくれているけど、それもどこまでだろうか。 2014年現在、ゲーム業界は携帯のソーシャルゲーム隆盛で、家庭用はなんとか維持しているが、アーケード業界は風前の灯といったところ。もう、ゲームセンターのない街が当たり前になりつつある。 そりゃ今や、ゲームショップなんか覗かなくても、Amazonで中古も買えるし、値段も安い。確実に便利になっている。 ただ、昔のような、お店に入って気になっていたソフトを何気なく見たら特価で、、、みたいな楽しみを、子供の頃からずっと当たり前に感じていたその楽しみは、もう近いうちなくなるし、今の子供はわからないままだろう。 時が変わればそれに適応していけるし、このこと自体ささいなことではあるのだけれど、ささいなことだからひっかかかった。 しかるべき変化だから、受け入れるしかないのだけれど、なんとなく、このタイミングでこの文章を残しておきたくなった。 あの時の、お店に入った時の興奮やワクワクは、代替はできるのかもしれないけど、もう戻ってこない日々のこと。
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